コア・カリキュラム運動に見られる資料を活用した教育
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概要
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日本の占領期には多様な教材を用いる学校教育が占領軍,文部省の双方から提唱され,戦後新教育と呼ばれる教育運動が展開していた。本論文では占領期に学校図書館がどう求められていたかを探るため,戦後新教育の代表例であるコア・カリキュラム運動の実践が資料を活用した教育をどう扱っていたかを考察することを目的とし,運動のモデルとなったアメリカのヴァージニア・プログラムとともに,実践の事例として明石附小プランを検討した。その結果,ヴァージニア・プログラムが多様な資料を用いた教育活動を提唱したこと,明石附小プランが資料を活用する能力の育成や図書館の利用を提唱していたこと,が明らかになった。よって,明石附小プランは資料を活用した教育のために,部分的に学校図書館の利用を想定していたと考えられる。また,プランが運動においてモデル事例であったことから,運動全体においても資料を活用した教育が想定されたことが示唆された。
- 2008-09-30
著者
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