P-77 緑膿菌由来テトラミン酸誘導体のClostridium difficileに対する抗菌作用(ポスター発表の部)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Accumulating data suggest that quorum-sensing system possesses a variety of roles in pathogenesis of infections. Recent progress of this field demonstrated that Pseudomonas aeruginosa autoinducers may have bactericidal activity to certain bacterium, although the understanding of the spectrum of activity and the mechanisms of action is limited. The present study examined potential of bactericidal activity of the autoinducers and their degradation product tetramic acids against Clostridium difficile, an anerobic gram-positive bacterium and a cause of antibiotic-associated pseudomembrane colitis. Methods: P aeruginosa autoinducers and a panel of tetramic acid derivatives were chemically synthesized. Clinical isolates of C. difficile were incubated in broth under anerobic condition in the presence of the above compounds. The structure-activity correlation and the mechanisms of action were examined in several ways, such as time-kill assay and observation of changes of morphology by electron microscopy. Results: Some tetramic acid induced more than 3 log reduction of viability of C. difficile within 30min at a concentration of 50μM. The cell surface was suggested to be one of the targets for bactericidal activity of tetramic acid, because the disturbance of cell membrane was demonstrated by electron microscopy after exposure to tetramic acid. It is likely that enol structure of tetramic acid may be essential for antibacterial activity of this molecule. Interestingly, the simultaneous presence of tetramic acid at sub-MIC dramatically reduced the MICs of aminoglycoside amikacin against C. difficile from >256μg/ml to 0.5μg/ml. Conclusions: These results demonstrate potential of P. aeruginosa autoinducer-derived tetramic acids as a novel antimicrobial agent against C. difficile.
- 天然有機化合物討論会の論文
- 2008-09-01
著者
-
山口 惠三
東邦大学医学部微生物・感染症学講座
-
山口 惠三
東邦大学医学部微生物学
-
堀川 学
サントリー生物有機科学研究所
-
石黒 正路
サントリー生物有機科学研究所
-
舘田 一博
東邦大医
-
山口 惠三
東邦大医
-
舘田 一博
東邦大学 医学部微生物学講座
-
舘田 一博
東邦大学医学部 微生物・感染症学講座
-
堀川 学
サントリー生有研
-
堀川 学
(財)サントリー生物有機科学研究所
-
石黒 正路
サントリー・生有研
-
上田 千尋
東邦大医
-
野村 薫
サントリー生有研
-
山口 惠三
東邦大微生物
-
舘田 一博
昭和大学 医学部臨床感染症学講座
-
山口 惠三
東邦大学 医学部 微生物・感染症学講座
-
山口 惠三
東邦大学微生物感染症科
-
石黒 正路
サントリー 生物有機科学研究所
-
堀川 学
サントリー生命科学財団生物有機科学研究所
-
石黒 正路
サントリー (株) 生物医学研究所
関連論文
- 新しいキノロン薬の肺炎球菌に対する抗菌活性の比較 : ペニシリン・マクロライド・キノロン薬における感受性相関を含めて
- 腟スワブを検体としたB群レンサ球菌の保菌調査における選択増菌培地の有用性
- 2004年に全国77施設から分離された臨床分離株18,639株の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス
- 慢性気管支炎の急性増悪に対する biapenem の治療効果と臨床用量の検討
- 呼吸器感染症に対するBAY 12-8039(moxifloxacin) の第III相臨床試験
- 市中肺炎に対する levofloxacin を対照薬としたBAY 12-8039(moxifloxacin) 第III相二重盲検比較試験
- 敗血症と感染性心内膜炎に対する doripenem の有効性と安全性
- 院内肺炎に対する doripenem の有効性および安全性評価
- 呼吸器感染症に対する meropenem を対照とした doripenem の第III相二重盲検比較試験
- 慢性呼吸器疾患の二次感染に対する doripenem の用量検討試験
- Doripenem の前期第II相臨床試験
- 呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について(1995年)
- 呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について(1994年)
- 呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について
- 呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について(1992年)
- 呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について(1991年)
- 呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について(1990年)
- Enterococcus faecium, PRSPおよびMRSAのRP59500に対する感受性と他の薬剤との相関
- 重症感染症患者より分離した各種細菌のシプロフロキサシンおよび各種注射用抗菌藥に対する感受性全国サーベイランス : シプロキサン^【○!R】注第3回特別調査(2005年)
- 長崎大学医学部・歯学部附属病院検査部におけるメタロ-β-ラクタマーゼの検出法と1991年から2005年の15年間におけるメタロ-β-ラクタマーゼ産生菌の分離状況
- MRSA感染症患者に対する arbekacin 200mg 1日1回投与の治療効果 : 臨床薬理試験
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2006年臨床分離株の感受性サーベイランス
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2004年臨床分離株の感受性サーベイランス
- 急性骨髄性白血病治療中に発症したEnterococcus gallinarum敗血症の1例
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第25報 2003年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第25報 2003年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第25報2003年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第24報 2002年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第24報 2002年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第24報 2002年) : その1. 感受性について
- 2002年度多施設由来の臨床分離菌に対する gatifloxacin の抗菌力 : 呼吸器および尿路からの分離株
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2002年臨床分離株の感受性サーベイランス
- 重症感染症臨床分離菌のシプロフロキサシンおよび各種注射用抗菌薬に対する感受性全国サーベイランス : シプロキサン^【○!R】注第1回特別調査(2001年)
- 2000年に全国37施設から分離された臨床分離株8,474株の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス
- Trobafloxacin および各種抗菌薬に対する臨床分離菌の薬剤感受性サ-ベイランス
- 1998年に全国26施設から分離された臨床分離株5,180株の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第26報 2004年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第26報 2004年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第26報 2004年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第23報 2001年) : その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第23報 2001年)その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第23報 2001年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第22報 2000年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第22報2000年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第22報2000年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第21報1999年) その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第21報 1999年) その2. 患者背景
- 2002年に全国52施設から分離された臨床分離株11,475株の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第18報1996年)その1.感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第17報1995年)その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第17報1995年)その2.患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第17報1995年)その1.感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第16報 1994年)その2.患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第16報 1994年)その1.感受性について
- β-lactamase-negative ampicillin-resistant Haemophilus influenzae によるマウス気管支肺炎モデルにおける gatifloxacin の治療効果
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第21報 1999年) その1. 感受性について
- 血液培養からの Helicobacter cinaedi 及びその類縁菌の分離培養と簡便同定法に関する検討
- 呼吸器材料における起炎菌の決定とその検査法 : 下気道感染症を中心に
- マクロライド剤およびその誘導体の緑膿菌quorum-sensing機構に対する抑制効果に関する研究
- 重症感染症臨床分離菌の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス
- Cefteramおよび他β-ラクタム薬の新鮮臨床分離株に対するin vitro抗菌活性
- vanA 型 Vancomycin-resistant enterococci 病棟内伝播事例への対応
- 2007年に全国72施設から分離された臨床分離株12,919株の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス
- 下気道感染由来および尿路感染由来緑膿菌の薬剤感受性(2004年-2005年)
- Multilocus Sequence Typing (MLST) による多剤耐性緑膿菌(MDRP)の分子系統解析
- 緑膿菌の Quorum-sensing 分子によるレジオネラ属細菌の生育および各種病原性因子の制御
- ノカルジア属細菌の分子生物学的同定法と抗菌薬感受性に関する検討
- Gardnerella vaginalis の薬剤感受性
- Doripenem の細菌学的検討
- 緑膿菌の Quorum-Sensing 機構 : 新しい感染症治療のターゲットとして
- 緑膿菌のクオラムセンシング機構 : 菌側病原因子発現と生体反応を制御するシステム
- 下気道感染および尿路感染由来緑膿菌の薬剤感受性推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第16報 1994年) その3.感受性の推移
- OP-274-1 術後MRSA感染症に対するLinezolidの使用時期についての検討(周術期管理-7,一般口演,第110回日本外科学会定期学術集会)
- 新鮮臨床分離株のカルバペネム系抗生物質に対する薬剤感受性試験
- VITEK 2 system および agar dilution 法による各種臨床分離株の抗菌薬感受性
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第18報1996年)その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第18報1996年)その2.患者背景
- Legionella肺炎の診断法と臨床的特徴に関する検討
- 抗菌薬感受性測定法検討委員会最終報告(2007年)
- 臨床分離Pseudomonas aeruginosaに対するVITEK2 SystemおよびAgar Dilution法による抗菌薬感受性の比較検討
- Tosufloxacinと他のニューキノロン薬の新鮮臨床分離株に対する抗菌力の比較検討-11か月にわたる精度管理下での測定結果-
- P-026(SS4-1) PravastatinはCandida albicansのFarnesol産生を抑制し、播種性カンジダ症モデルマウスの生存率を改善する(診断・治療法,セレクテッドシンポジウム,ポスター討論,一般演題,医真菌学のコペルニクス的転回を目指して)
- Pseudomonas, Burkholderia, Stenotrophomonas, Acinetobacter 属細菌の分離頻度と抗菌薬感受性 : 東邦大学大森病院における3年間の解析
- 静注用チンハオスー誘導体が有効であった熱帯熱マラリアの1例
- Neisseria gonorrhoeae 臨床分離株の薬剤感受性の検討
- わが国におけるLegionella臨床分離株の薬剤感受性の検討
- ホスホマイシン系抗菌薬の免疫修飾作用
- P-3-365 周術期MRSA感染症に対するLinezolidの有効性の検討(感染症,一般演題(ポスター),第64回日本消化器外科学会総会)
- P-77 緑膿菌由来テトラミン酸誘導体のClostridium difficileに対する抗菌作用(ポスター発表の部)
- II.抗菌薬臨床評価のガイドライン(案)の作成について
- Loop-mediated isothermal amplification (LAMP) 法によるレジオネラ属菌の検出
- 臨床分離株に対するEtestを用いた各種β-ラクタム系薬の抗菌力(第3報)
- 臨床分離株に対するEtestを用いた各種β-ラクタム系薬の抗菌力(第2報)
- 各種基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生株に対するβ-ラクタマーゼ阻害薬の阻害効果の比較
- Enterococcus (VRE) : 45
- 尿中抗原検査で迅速診断され救命しえたレジオネラ肺炎の1例
- 臨床分離株に対するEtestを用いた各種β-ラクタム薬の抗菌力
- 喀痰中β-ラクタマーゼ活性の測定方法の確立に関する検討
- Pazufloxacin 注射薬の細菌学的検討 - in vitro および in vivo 抗菌力について -