アサリ貝Carboxylic ester hydrolaseの分離とその活性におよぼすシスティン還元効果
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概要
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I.アサリ内臓より抽出した粗酵素液について,Carboxylic ester hydrolaseの酵素的性質を検討した結果,(i)各種基質に対する活性はTri-ester(水溶性)に強く,(ii)至適pH7.2,至適温度37℃,附近であった。(iii)また,反応時間との関係は120分まではほぼ直線的で,180分以後は平行に達した。II.酵素活性に対するシスティン添加の影響を検討した結果,(i)システィン濃度0.01〜0.015Mおよび0.035〜0.04Mでよく賦活された。(ii)また0.4および0.5硫安飽和画分についても,ほぼ同様な結果をえた。(iii)従って,0.01〜0.015MではTri-esterをよく分解し,0.035〜0.04MではMono-,Tri-ester両者分解するlipase様酵索ではないかと思われる。(iv)また,SH酵素も予想されるが更に検討を要する。
- 活水女子大学の論文
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