婦人の肥満におよぼす摂取エネルギーの影響

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概要

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野母崎町婦人の皮下脂肪厚計測値と摂取エネルギー量との関係から、婦人の肥満におよぼす摂取エネルギーの影響を検討し、次のような知見をえた。1)摂取エネルギーと皮下脂肪厚とは有意な正相関関係があり、その回帰直線から判断すると、摂取エネルギーが所要量の120%を越えると肥満になる可能性が大であるといえる。2)肥満者率は摂取エネルギーが所要量を上廻ると急激に増加する。3)摂取エネルギーが多い者は糖質・脂質・蛋白質のいずれの栄養素の摂取量も多い。故に、多食によるものと推察される。4)血清トリグリセリド値およびコレステロール値と皮下脂肪厚との間に有意な正の相関関係が認められた。また、両値と摂取エネルギー間にも正の相関関係があった。5)以上を総合すると、多食により摂取エネルギーが過剰となり、肥満を招き、高脂血症などいわゆる成人病の誘因となるものと推察される。
活水女子大学の論文

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