学習動機と英語学力との相関に関する実証的研究
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概要
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本稿は,2004-2005年度に実施した学習動機と英語学力との相関に関する調査結果に基づいている。この調査は,本学学生の英語力,学習動機,学習方法の3点の相関を調べることによって,学生の英語学習に対する意識の実態を把握し,授業改善に役立てることを目的とした。実用英語検定試験(英検)をプレイスメントテストとして使用し,それとは別に語彙・文法テストを3回(4月,7月,1月)行うことによって年間の学力の変化を観察した。また,市川伸一(2001)が開発した学習動機テストと学習方法の自己評定も語彙・文法テストと平行して行った。その結果,本学学生の場合には意欲的であるが,今後,英語に関する知識を断片的でなく,基本的な文法力を高める必要があることが判明した。また,学習方法が身についていれば学力は高いという一般的な認識を裏付ける結果も得られた。これらの結果は,学習方法や失敗から学ぶ方法の指導を授業に取り入れることの必要性を示唆するものである。学習方法を改善させれば,それと相関関係にある学習内容に関する動機が高まり,さらに英語学力も向上するものと考えられる。
著者
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