タマネギ成分ケルセチンの骨形成促進作用に関する研究
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概要
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若齢ラットにOVXを施し,骨粗鬆症モデルラットを作成した。これらラットにケルセチンを0.25%含んだ実験食を1日13gの食餌制限条件で8週間投与した。その結果コントロールに比べて,1)体重は増加し,正常な成長を示した。2)血液分析の結果,測定した全ての項目は正常範囲内の値を示した。3)臓器重量は,子宮を含めて,萎縮あるいは肥大は観察されなかった。4)骨密度は増加しなかったが,骨形成マーカーは高値傾向を示した。5)骨芽細胞への分化誘導因子であるOsterixとTwistは,共に大腿骨遠位端におけるmRNA発現が高値傾向を示した。しかし,Runx-2の発現は検出できなかった。以上の結果から,ケルセチンは副作用の少ない食事性骨形成促進因子である可能性が示された。
著者
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岡田 亜紀子
昭和女子大学生活機構研究科生活科学研究専攻
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白石 貴子
昭和女子大学生活科学科
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不破 眞佐子
昭和女子大学生活科学科
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宮内 智美
昭和女子大学生活科学科
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海老沢 秀道
昭和女子大学生活機構研究科
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不破 眞佐子
昭和女子大学健康デザイン学科
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海老沢 秀道
昭和女子大学管理栄養学科
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宮内 智美
昭和女子大学健康デザイン学科平成22年度大学院生活機構研究科生活科学専攻修了
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宮内 智美
昭和女子大学健康デザイン学科
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