骨の構造変化に対する大豆イソフラボン抽出物投与の影響

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概要

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食事性骨粗鬆症抑制因子としての大豆イソフラボンの有用性を骨構造解析から明らかにする目的で,骨粗鬆症モデルラットに2.5%大豆イソフラボン混合物添加食を12週間投与した。その結果,コントロール(OVX-CA群)に比べて大豆イソフラボン摂取群では,1)ラットの子宮重量およびその他の臓器重量は増加しなかった。2)ラットの大腿骨骨密度は有意に上昇した。3)大腿骨遠位端成長線付近の3次元μCTスキャンによる皮質骨の平均骨幅,皮質骨および海綿骨のCT値および骨密度はいずれも高値傾向を示した。4)一方,大腿骨近位端の皮質骨では,皮質骨の平均骨幅,CT値および骨密度が上昇傾向を示したが,海綿骨ではこのような有効性は観察されなかった。以上から,大豆イソフラボンの骨量低下抑制作用は,主に遠位端における骨構造の維持と骨密度の上昇によってもたらされることが示された。
2004-12-01

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