葛尾村マルチメディアビレッジ事業におけるテレビ電話の受容について : 遠隔学習を中心として
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概要
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平成10年度から3年間の、「葛尾村マルチメディアビレッジ事業」を研究の対象とした。公共施設や学校の他、村内全戸に配備された双方向画像伝送装置(テレビ電話)を利用する、郡山女子大学から多地点の葛尾村村民宅への遠隔学習講座や、村内小・中学校へのアメリカ人教師による英語の遠隔授業の試行状況を調査し、IT(情報通信技術)の一環としてテレビ電話の教育利用について研究を進めた。あわせてテレビ電話に対する、村民の日常生活における受容の状況を調査した。本研究の結果、郡山女子大学等から村民宅への在宅遠隔学習講座はもとより、小・中学校への遠隔授業においても、学問の雰囲気が良く伝えられ大変好評であった。画像音声双方向の機能を持つテレビ電話は、教育の場で必須の「見て話すことのできる双方向性」を満たしており、対面学習を代替えできる遠隔学習のメディアとして有望である。さらにパソコン・インターネットとの同期と非同期の相互補完システムの可能性を期待できる。一方テレビ電話の日常生活における一般的通話への受容については、現状ではやゝ時期尚早と考えられるが、子や孫、知人に会う、遠隔医療を受診するなど普通電話と競合せず、画像双方向性を活かす分野での利用から入るのが現実的であろう。
- 放送大学の論文
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