保育士の子どもの健康についての認識と健康づくりのための実践に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、保育所に勤務する保育士が子どもの健康についてどのような認識を持っているかを明らかにし、子どもの健康づくりのための実践内容とその背景を把握することを目的とした。データ収集時点で保育所に勤務し子どもの保育に当たっている5名を対象に、保育士自身の健康観や健康な子どもについての考え、日頃の保育活動における子どもの健康づくりのための実践などに関して半構成面接を実施し、質的帰納的に分析した。分析の結果、【健康な子ども観】【健康実践を支える自分自身の健康観】【健康実践を支える保育観】【子どもの健康に関する保護者との情報交換】【子どもの健康状況についての査定】【子どもの健康づくりのための保育実践】【子どもへの健康教育】という7つのカテゴリーが抽出された。【健康な子ども観】では、従来の健康観に見受けられる「からだの健康」や「こころの健康」だけでなく。「遊ぶ力」力寸重要視されていることがわかった。また、【子どもの健康づくりのための保育実践】では、昨今の食育についての必要性の指摘と連動するように「健康的な食習慣のしつけ」に力が注がれていた。しかし、子どもの健康づくりは各々の保育士の価値観や過去の経験から実践され系統的な介入にはなっておらず、今後健康な子どものための健康教育のあり方を求めていく必要性が示唆された。
- 群馬パース大学の論文
著者
-
大野 絢子
群馬パース大学
-
城生 弘美
群馬パース大学保健科学部看護学科
-
大野 絢子
群馬パース大学保健科学部看護学科
-
園田 あや
群馬パース大学
-
木内 妙子
群馬パース大学
-
王 麗華
群馬パース大学
-
大野 絢子
群馬パース大 保健科学
-
大野 絢子
群馬パース大学 保健科学部看護学科
関連論文
- P-119 母親・医療スタッフが共有できる妊娠から新生児までの教材開発 : アンケートの自由記載の分析を通して(第2報)(Group59 育児,ポスターセッション,第50回日本母性衛生学会総会)
- 子どもの病気に際して母親が行う説明と対応に関する研究 : 山間部に居住する母親を対象に
- 医療的ケアを要する在宅療養児の家族に対する支援方法
- 入院時に看護師が行うフィジカルアセスメントの実施状況
- フィジカルアセスメント研修に対する看護師の認識変化に関する研究 : 研修終了直後と2年後の比較
- 看護におけるフィジカルアセスメント研究の動向 : 2001年〜2005年
- 室内環境整備に関する基礎研究 : 一般家庭の室内清掃、環境保持及び寝具管理などに関する実態
- 316 母親・医療スタッフが共有できる妊娠から新生児期までの教材開発(母子保健・訪問指導3 保健指導など,第49回日本母性衛生学会総会)
- 子どもの予防接種に際して母親が行う説明に関する研究
- 地域医療の人的ネットワークに関する組織論的分析 : 訪問看護ステーションを中心に
- 在宅看護現場において求められる訪問看護師の能力
- 医療機関の制度的枠組と経営構造 : 訪問看護ステーションを中心に
- 保育士の子どもの健康についての認識と健康づくりのための実践に関する研究
- 日本における外国人看護師の保健医療活動への適応実態 : 医療現場という視点から
- 子どもの病気・けがへの保育士の対応に関する研究
- 年齢別にみた家庭における乳幼児の不慮の事故実態と事故予防対策
- 男子学生の母性看護学実習における教育的配慮の考察
- 138 母乳(初・成乳)の味 : 糖度計・塩分計による測定(乳房管理・母乳2 母乳継続のために,第49回日本母性衛生学会総会)
- 養護教諭が行った支援行為とその意図 : 知的障害児の家族ケア能力を高めるために
- 学内における基礎看護技術演習についての一考察 : 教科書比較による全身清拭の検討
- 基礎看護学実習において学生が経験する看護基本技術についての研究 : 「環境調整技術」と「バイタルサイン測定」
- 褥瘡に多く存在するMRSAと緑膿菌に対する抗菌作用を示す緑茶の濃度に関する研究
- 産業保健業務担当者に対する効果的な研修プログラム構築に関する研究 : 質問紙調査による研修課題と研修方法の検討
- 生活習慣病予防の保健指導に必要な能力に関する市町村保健師の認識
- 乳幼児をもつ母親の転入に伴う困難
- 看護基礎教育卒業時に求められる態度の構成要素