子どもの予防接種に際して母親が行う説明に関する研究
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概要
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本研究は、幼児期の子どもを養育している16名の母親を対象とし、子どもが予防接種を受ける際に母親がどのような説明や声かけを行っているかの実態を明らかにすることを目的に行った。質的帰納的分析法を用いて分析をした結果、母親らは、場面に応じて《子どもへは説明しないという判断》、《目的地(病院)に連れて行くための声かけ》、《子どもを頑張らせるための声かけ》、《子どもの理解力に応じた説明》をしていることが明らかになった。母親がかけていることばの多くが、予防接種を無事に終えるための声かけであり、子どもに予防接種の必要性を説くことばや心理的な準備を促すようなことばは少数だった。《子どもの理解力に応じた説明》は4〜5歳の子どもに対して行われており、日々の子どもとの関わりの中で体験を通して、子どもへの説明の必要性を認識し、子どもが理解できる年齢を見極めていた。また、《子どもへは説明しないという判断》の背景要因として、子どもの年齢が小さいことに加え、母親自身の生育環境も関与していることがうかがえた。
- 日本小児看護学会の論文
- 2009-03-20
著者
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