神戸市における時間帯別のスギ科花粉飛散量と風向との関連性
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概要
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神戸におけるスギ科花粉の時別飛散量の日内変動特性を解明するため,2002年,2003年および2005年の時別飛散量と風向との関連性の検討を行った.時別飛散量は4つの風向群,さらに4つの時間帯の計16区分し,Kruskal-Wallisの順位和検定および多重比較による統計的解析を行なった.その結果,主な花粉源である丹波山地および中国山地の在る北西から北寄りの風の時の飛散量は,以下の特徴がみられた.13時から18時の時間帯での花粉飛散量は,他の風向や他の時間帯に比べて多い傾向であった.1時から6時の時間帯では,他の風向に比べて少ない傾向であった.2003年および2005年には北東から東寄りの風に対しBonferroniで有意(p<0.05)に低かった.また1時から6時の時間帯において,低気圧の接近に伴う北東から東寄りの風で日最大の時別飛散量となるケースが認められた.すなわち,主な花粉源方向からの風でも時間帯により飛散量への影響に差異のあることが明らかとなった.また,夜間の時間帯の飛散量が増大した時には,低気圧の接近という気象状況の影響もあることがわかった.
- 2008-12-31
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