気がかりな子どもと保育者の援助についての一考察 〜マット遊びを通して〜
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概要
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新学期において、新入園児は特にそれぞれの事情を抱え込み、これまでの経験から異なった生活感や習慣を身に付けているが、保育者は、そんな一人一人の子どもの特性や個性を、内面的にも深く理解し、常に個々とクラス全体の子どもを視野に入れて、その年齢や時期の子どもたちが共通して新鮮で魅力的と受け止められる遊びを工夫することが必要である。そして、保育者が、その子なりのペースや手順を受け止めながら意欲を引き出し、それぞれの発達の課題にタイミングよい援助をすることで教育効果をあげることができる。しかし、保育者の子ども理解が自分の都合や主観に偏る傾向が強いと子どもの気がかりな面を悪化させ長引かせてしまう場合も見受けられたことから、実践事例を整理し、特に3歳児3名の気がかりな子どもの姿を取り上げ、「マット遊びの展開」を通して考察することから、保育者の子ども理解と援助によって子どもの発達に違いが見られることを確認した。このように、授業内容にできるだけこうした実践事例も引用して具体的に学生の保育理解を促すため、講義内容に即した筆者の実践例を整理し授業資料として今後に役立てたい。
- 2008-12-20
著者
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