保育実践における子どもの発達と保育者の能力についての一考察 : 折り紙「柿」を通して
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概要
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保育者は、クラス運営を全体的な視野に立って進めながら個々の子どもの発達を多面的に援助していくことが求められる。保育のねらいを達成できる適切な教材を選択し、効果的な媒介として活用できる実践力が問われるのは当然である。子どもたちが集団生活を体験する中で様々な生活の基本を身に付け、能力を伸ばせるように援助するためには、その教材の持つ教育効果を正しく把握し、指導法を工夫しなければならない。折り紙は1枚の紙から様々なものが発想できる子どもに身近な遊びであり、高い集中力と理解力、正確性が求められる。保育者が子どもの発達を把握した適切な指導が実践できれば、どんな発達にある子どもであっても誰もが同じ形を手にすることができ、「みんなと一緒」という喜びや達成感も味わうことも出来る。また、そこから、個性によって発展や応用に導くのも大切である。自由や創造性を求めるなら折り紙よりも他の効果的な教材を選択する方が効果的であろう。どんな教材活用にも自由奔放な結果ばかりをよしとする評価には疑問を感じる。折り紙は、保育者にとって自分の実践力を見せ付けられる緊張感のある教材であろう。しかし、折り紙は集団生活における子どもの集中力を育てる点において非常に効果的な教材であることからその指導法が重要である。
- 2006-12-20
著者
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