保育者を目指す学生の「自覚」について : 教育実習を通して
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概要
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保育者を目指す学生は、2年間の学習を通して次第にあるべき保育者の姿を把握し自らに置き換えることで自分のやるべき課題を「自覚」していく。それは、実習を重ねてさらに具体的になり、やがて就職を控え担任となる自分の姿を実感するようになると厳しい目で自己評価もできるようになってくる。2年間の中で学生が出会う様々な「自覚」が学生の資質を左右することになると考えることから、こうした時間の流れの中に芽生える学生の保育者としての「自覚」を取り上げ、教育実習を中心に13年度生の2年間に渡る実習への意欲、不安、自信、そして、保育者としての自信、さらに、実習園からの実習評価について調査することで学生の成長を考察した。学生は、実習園評価に関わらず、子どもたちを見つめて励まされながら保育者としての「自覚」を育てている面が強い。しかし、そこで「自覚」した自信では不安定となり保育者の力量となりにくい。また、学期毎に見る学生の不安が本来の実力を実習で発揮できない面も多く、保育者としての「自信」をさらに引き上げる評価基準としての「自覚」を育てる指導方法が考察できた。
- 2003-12-20
著者
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