III. 番組調査の系譜(映像表現と学術の表現・III-平成5年度番組制作活動からの報告-)
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概要
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別稿の『今日の世界文学』についてのアンケート調査は、放送大学始まって以来の画期的な調査である。開学から10年が経過し、その間にテレビ・ラジオとも400シリーズ近い膨大な授業番組が制作・放送されてきたが、個別シリーズについての学生の反応をこのような形で調べたことは、おそらく初めてではなかろうか-と書き出したところで、そう書くからにはこれはキチンと調べないとまずい、と思いはじめた。じつは、筆者は『今日の世界文学』の制作にはまったく関わっていないが、アンケート項目の検討などにはごく僅かながら関わりを持った。その経緯から、結果の分析を引き受けることにしていた。この分析は、けっきょく、制作を担当した山崎ディレクターが書いたものを生かすことにしたため、書き出しの文章だけがここに残ることになったのである。という次第で、以下、筆者が知るかぎりでの、これまでの放送大学の授業番組に関する調査を取り上げ、その方法や結果について簡単に見ておくことにしたい。放送大学の学生を対象にした授業番組についての調査は、調べてみるとまったくなかったわけではないし、それまでにもいろいろな調査が行われている。番組調査のタイプは、実施の時期と対象・方法から次の3つに分けることができよう。A.実験放送の時期(1985年以前。当然、被験者は放送大学生ではない。)B.試作番組の時期(1985〜88年。放送大学生を含むが、当該科目の受講生ではない。)C.授業番組の時期(1989年以降。当該科目の受講生対象の調査。)この各時期の特徴は、以下の実例での記述に譲る。これから、それぞれの時期の主な調査を、a.調査対象になった番組、b.調査の特徴と結果、C.残された問題、の3点について紹介するが、調査のワーディング(質問文の表現)などの詳細は原典に当たっていただくことにし、ここでは、そのためのいわばガイドとしての役割をつとめることにする。
- 放送大学の論文
著者
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- 寺田寅彦と教育メディア
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