コックピット・ワークロード推算プログラムの開発
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概要
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航空機のコックピット設計や操作手順設計プロセスに適用することを目的として,ワークロード推算ツールを開発した。本ツールは,入力として与えられるコックピット機器配置,操作手順および航空機特性をもとに,パイロット行動のシミュレーションを実施し,パイロットの作業の時間軸解析(Timeline Analysis)およびワークロード推算を行い,結果を出力する。本ツールは,入力された操作手順等をもとに行動計算用シナリオを生成するシナリオ生成ルーチン,シナリオに基づいてシミュレーションを行う行動計算ルーチン,行動計算の結果出力された時系列の乗員行動およびワークロードを図表化する結果処理ルーチンの合計3部から構成される。ここで乗員ワークロード推算や時間軸解析にはJAXAで研究推進中の計算機人間モデル技術2)を利用した。このように入力からワークロード出力までの過程を自動化・簡略化し,計算に要する時間を短縮することで,コックピット機器配置や操作手順等の改良・変更による解析・検討作業の効率化が可能となる。本稿では,開発したFWEPについて記述するとともに,実際のコックピット機器配置および操作手順を用いて実施したワークロード推算例を示す。
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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村岡 浩治
宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部 航空安全技術開発センター
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宮田 貴広
宇宙航空研究開発機構航空プログラムグループ運航・安全技術チーム
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津田 宏果
宇宙航空研究開発機構航空プログラムグループ運航・安全技術チーム
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稲田 崇志
宇宙航空研究開発機構航空プログラムグループ運航・安全技術チーム
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村岡 浩治
宇宙航空研究開発機構 研究開発本部 飛行技術研究センター 飛行性セクション
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津田 宏果
宇宙航空研究開発機構 航空プログラムグループ 運航・安全技術チーム
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村岡 浩治
宇宙航空研究開発機構航空プログラムグループ運航・安全技術チーム
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