Threat and Error Managementを考慮したCRM スキル計測手法の開発
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概要
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Threat and Error Management(TEM)を考慮したCrew Resource Management(CRM)訓練の効果を測定するためのCRM スキル計測手法を開発した.本手法の妥当性を検証するため,航空会社の協力を得て模擬Line Oriented Flight Training(LOFT)を行い,撮影した模擬LOFT のビデオを使って,選出された4 名の計測者による計測実験を実施した.計測実験においては,試験的に「True Score^<5)>」を出すための計測者同士の議論の場を取り入れた.実験の結果,提案のCRM スキル計測シートは,計測者のクルー行動に対する着眼点の一致を促したが,依然として,計測者間のばらつきは存在した.また,計測者間で議論を行なうことにより,計測者の評点の考え方に対する観点をそろえることができた.全体的に計測項目の評点の平均値が低い場合は計測者間のばらつきが大きくなる傾向であることが分かった.ばらつきの要因として,CRM スキル計測シートの作成方法,計測者の標準化訓練方法(「True Score^<5)>」導出のための計測者同士の議論の場)の他に,LOFT シナリオに組み込むThreat の種類と,それを入れるタイミングが関与している可能性があることが明らかとなった.
著者
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野田 文夫
宇宙航空研究開発機構 航空プログラムグループ 運航・安全技術チーム
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飯島 朋子
宇宙航空研究開発機構 航空プログラムグループ 運航・安全技術チーム
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津田 宏果
宇宙航空研究開発機構 航空プログラムグループ 運航・安全技術チーム
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飯島 朋子
宇宙航空研究開発機構
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