戦後国際通貨危機の二段階について : 国際通貨=金融危機の現局面(87/88年)の性格規定と位置づけのために
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The purpose of this paper is to make clear the character and historical position of key currency crisis (1987/88) which was linked with the unprecedented worldwide crash in stock market. In the first place, the author divides the postwar stage of international monetary system into the period of the fixed exchange-rate system and that of the floating-exchange rate system, and prescribes the general characteristic of key currency crisis in the postwar stage as a flight of capital from the key currency to the universal money, or "the change-over from the credit system to the monetary system". The points at issue brought forward by the above-mentioned consideration are as follows. 1) The reason why "the change-over from the credit system to the monetary system" is unavoidable, regardless of the great change in the foreign exchang rate system, which resulted from the suspension of dollar's convertibility into gold. 2) The difference between the phases of the dollar-crisis and dollar-defence in the fixed exchange rate system and those in the floating exchange-rate system. 3) The character and historical position of the key currency crisis (1987/88) in the postwar stage of world capitalism. By considering these points on the base of Marx's credit theory, this paper insists firstly, that the characteristic of this crisis is the missing of the "last resort", and secondly, that historical position of this crisis is understood as the time when privilege of the US dollar as the key currency has to be restricted, in connection with the transformation of the Japanese Yen into an international currency.
- 政治経済学・経済史学会の論文
- 1988-10-20
著者
関連論文
- 私の学問・教育遍歴と高島平再生プロジェクトの新展開(下)大東文化大学・最終講義
- Environment Creation Currency : A Simple Guide to Community Currency for Establishing Sustainable Society
- 新たな学びの場を創造-環境創造学部の勧め : 大東文化学園広報誌『大東文化』1998年5月26日号掲載
- 大東文化大学・経済学部経済学科再編構想 共同提言 : 21世紀をリードする大東文化大の創造に向けて
- 環境創造学事始め--転換する世紀と社会科学像の原理的転回
- 戦後国際通貨危機の二段階について : 国際通貨=金融危機の現局面(87/88年)の性格規定と位置づけのために
- 『資本論』第3部第5篇の主題と理論構成 : 第5篇「草稿」の解読研究をふまえて
- 「資本の循環」と「資本の流通」 : その概念的区別と関連について
- 第18回経済シンポジウム パネルディスカッション (第18回経済シンポジウム(〔大東文化大学〕経済学部創設60周年記念)日本経済のルネッサンス)
- 書評 有井行夫著『マルクスはいかに考えたか』(桜井書店、2010年)を読む--「疎外された労働」から現代資本主義の矛盾と社会再生の原理を解く
- 「国際通貨」論におけるモネタ-ル・システムとクレジット・システム--「不換ドルの流通根拠」論争の基本問題-下-
- 「国際通貨」論におけるモネタ-ル・システムとクレジット・システム--「不換ドルの流通根拠」論争の基本問題-上-
- 国際収支の逆流と邦銀バランスシ-トの圧縮(1990-92年)--「平成不況」論への補論
- 恐慌と通貨--あわせて,イングランドおよびスコットランドの銀行制度の比較を含む
- 「金融革命」と「金融不安」をつなぐもの--信用論研究の現代的課題によせて
- 「草稿」からみた「資本論」第3部第5篇25,27章の位置--第5篇の基本構成との関連で
- 「資本論」第3部第5編における銀行主義批判の位置と意義--第28章「流通手段と資本」冒頭章句の解明を手がかりとして
- フレット・シュラ-ダ-著『再建と革命--1850〜1858年のマルクスの研究ノ-トにおける「資本論」の準備作業』
- 「新しい公共」から「集まって住む暮らし」を考える--高島平団地における「集合」から「共同」への転換 (特集 集まって住む暮らし)
- 私の学問・教育遍歴と高島平再生プロジェクトの新展開(上)大東文化大学・最終講義
- 環境創造学部の成立とその市民的使命 : 大東文化大学における教育・研究改革への挑戦
- 資料2 新たな学びの場を創造--環境創造学部の勧め
- 社会認識の座標軸としての市民社会と資本主義--・「市民」再発見の時代のために
- 「構造不況」論と「『冷戦』体制解体」論--ポスト冷戦下におけるマルクス経済学界の一つの動向
- 《社会国家》ドイツ:その到達点と90年代の失業・住宅問題(下)ニ-ダ-ザクセン州ハノ-バ-の都市再開発・社会住宅調査との関連で
- ドイツ--その到達点と90年代の失業・住宅問題-上-ニ-ダ-ザクセン州ハノ-バ-の都市再開発・社会住宅調査との関連で
- マルクス株式会社論・所有論の再生--現代資本主義論としての有井〔行夫〕「所有理論」の意義と問題点
- 信用貨幣の基本形態とその本質--信用貨幣論考
- 日本再構築--土地本位制の崩壊と環境創造型市民社会への道 (第18回経済シンポジウム(〔大東文化大学〕経済学部創設60周年記念)日本経済のルネッサンス)
- 日本再建の鍵を握る融資システムの転換 : リコースローンのシステム崩壊と「過渡期の経済再建」スキーム
- 牧野裕著, 『日米通貨外交の比較分析-ニクソン・ショックからスミソニアン合意まで-』, 御茶の水書房, 1999年, v+366頁
- 「平成不況」の性格とその帰結 : 「複合不況」論の検討を通して
- 超越的「資本主義批判」の帰結と教訓--高島嘉巳氏の拙著批判を読んで (討論 土地問題と日本再生)
- 平成大不況・土地本位制からの脱出--《日本再生トータルプラン》 (討論 土地問題と日本再生)