福島県あぶくま洞付近の大理石地域と非石灰岩地域における土壌中の二酸化炭素濃度

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概要

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カルスト化作用を明らかにするため,福島県あぶくま洞付近で石灰岩の溶食にかかわるCO_2濃度の測定をおこなった。空中のCO_2濃度は400ppm±でほとんど年間変わらないが,土壌中では季節変化,年変化が著しい。ドラガー法により,大理石台地仙台平における林地に近接した草地(St.1)と牧草地(St.3)での測定値と,非石灰岩地域における林地(St.4)と牧草地(St.5)の測定値の比較をおこなった。その結果,大理石台地と非石灰岩地域では林地より牧草地で大きな値を示すことがわかった。また,大理石台地の土壌中では非石灰岩地域の土壌中のCO_2濃度より常に低い値を示す。St.1からSt.5までの土壌中のCO_2濃度の年変動は著しい。いずれの地点も暖候季に一定量の降雨があると土壌中のCO_2濃度が高くなることがわかった。

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