広角走査用誘電体レンズアンテナ用アレー給電の設計と性能

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概要

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ITS用に筆者等は、広角走査を可能とするため誘電体レンズアンテナの曲面修整を行ってきた。しかし、走査面に直交する直交面内では、充分な位相制御が行えず、指向性と利得の劣化が生じる結果となっていた。対策として、直交面方向にアレー給電を導入して、指向性と利得の向上を図ることにした。本報告では、実際にアレー給電を作製し、実現性を検証した。まず、所望のアレー励振係数を実現すために、ストリップ線路構成の電力分配器を作製し、励振係数の実現性を調べた。次に、簡素なアレー放射素子を実現するため、3個の方形パッチを組み合わせたアレー素子を作製した。3個のパッチが1つの電流源として動作するように構成上の工夫を行っている。アレー給電の性能確認のため、8個のアレー素子を電力分配器に接続して、目標のアレー指向性を測定した。得られた放射電力と放射位相特性は電磁界シミュレーション結果とよく一致し、実現性の確証を得ることができた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2008-09-04

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