子どもの造形表現・メディアとしての意味 : マクルーハンのメディア・テトラッドで子どもの造形表現の解釈を試みる
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概要
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子どもの造形表現の意味を明らかにするために造形表現をメディアであると仮定し,マーシャル・マクルーハン(以後は「マクルーハン」と表記)の「メディア・テトラッド」を援用して子どもの表現の解釈を試みた。小学5年生で,「箱の中の不思議な世界」という題材を実践し,質問紙で彼らの表現に関する調査を行った。本論はマクルーハンのメディア研究における試案に基づくものではあるが,メディアとしての造形表現は子どもの思いや願いを強化し身体的な感覚を回復し解放感を得させるが,行き過ぎると現実との境界をあいまいなものとして,直接的な物事への関与,写実や再現の意欲を衰退させてしまうとの考察が得られた。
- 美術科教育学会の論文
- 2008-03-27
著者
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