学級の人数の違いが体育授業に与える影響に関する事例研究 : 基本の運動単元の分析から
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概要
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本研究では,学級の人数の違いが体育授業にどのような影響を及ぼすのかを実証的データをもとに明らかにすることを目的とし,30人学級における体育授業と40人学級における体育授業の差異について分析を行った。分析の方法には,体育授業の授業場面の時間配分を記録する「体育授業場面期間記録法」と教師行動の実態を観察する「教師の相互作用行動観察法」を適用した。くわえて,授業実施者による授業実施後の日誌についても分析を行った。その結果,各体育授業場面の時同量には,両学級で大きな差異は認められなかった。また,教師の相互作用行動数は,40人学級の授業に比して30人学級の方が高い値を示した。教師の授業日誌の記録では,授業のすすめ方,授業中の子どもの観察・実態把握,学習カード等の事務作業において30人学級の授業の方が教師の負担感を軽減することが明らかになった。
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