日本の第四紀火山で発生する大規模山体崩壊の量的意義 : 隆起山地の定常的削剥との比較
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概要
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日本の火山で発生する大規模山体崩壊を,量的な見地から隆起山地(非火山山地)の削剥と比較し,その意義を検討した.第四紀において,日本の火山では体積にして最大で10km^3に及ぶ大規模山体崩壊が発生してきたことが知られている.その一方で,日本の隆起山地における現在の削剥速度から求められる年間侵食量は0.1km^3に過ぎない.これは,火山の大規模山体崩壊では,日本の隆起山地のほぼ全域が数十年かけて削剥される量に匹敵する規模の土砂移動が個別に生じてきたことを意味する.定常的な侵食が激しい日本でも,山地の削剥過程および平野の堆積地形に対して,火山の大規模山体崩壊現象は量的に無視できないといえる.
- 2008-10-25
著者
-
須貝 俊彦
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
須貝 俊彦
東京大 ・ 新領域
-
須貝 俊彦
東京大・新領域
-
大森 博雄
東京大学
-
大森 博雄
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
吉田 英嗣
中央大学理工学部
-
吉田 英嗣
東京大学・院
-
吉田 英嗣
東京大学大学院
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