Vector CodingとOFDMの性能比較に関する検討(プリコーダ・信号処理,移動通信ワークショップ)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
Vector Codingは、伝送路の時間的な行列を特異値分解して得られる固有ベクトルを送信側で乗算するPrecodingの一種である。言い換えれば、伝送路行列の固有ベクトルを拡散符号とする符号多重(CDM)とも考えられる。この手法はMIMOにおける固有モード伝送と同様に、伝送路を直交化することで送信信号間の干渉を回避することが可能となる。一方、無線LANをはじめとしたシステムで既に実用化されているOFDMは、周波数の直交性を利用することで、複数の情報信号を干渉させずに送信することが可能である。そこで本報告では、Vector CodingとOFDMについて、様々な観点から性能評価した結果を報告する。その結果、Vector CodingはPrecodingが必要であるため、実装の敷居はOFDMよりも高いが、性能においてはいくつかの条件でOFDMを上回ることが確認された。
2008-02-27

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク