動画像処理によるスポーツ運動解析の研究 : 鉄棒競技の自動採点システムに向けて(テーマセッション,センシングのための認識・理解)

概要

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本研究は,スポーツの中で演技スポーツ,すなわち選手が演技をして審判が採点することによって順位を決定するようなスポーツにおいて,動画像処理による選手の動作解析に基づいて,自動採点することを目的としている.具体的には体操競技の一つである鉄棒競技の演技を対象として取り上げて自動採点システムを構築する.また,採点結果が今までの審判員が目視とルールブックに従って採点を行うのと同等の採点を行うために,採点基準を規定演技図(以下,キーポーズと呼ぶ)および文章のままではなく,前者を特徴量としてデータベースを構築し,後者をプログラムとして記述することが本研究の新しいアプローチである.画像処理としては競技映像から選手の動きを分析して,ルールブックでのキーポーズと実画像での選手の姿勢をマッチングすることにより選手の運動を解析する手法を提案する.本稿では,まず採点基準であるルールブックでのキーポーズに基づいて技の判定を行う.また動画像から初級・中級・上級選手の姿勢を分析して比較する.本研究の結果により,鉄棒競技が自動的に採点できる可能性を考察する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2008-05-15