看護者の責任 : 誰に対して責任を負うのか(第16回日本生命倫理学会年次大会報告)
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概要
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ケアリングとしての看護は古いが、専門職としての看護は他の職業と比較して歴史が浅い。では、看護が主張する専門性とは何であろうか。看護の本質は人をケアすることである。このケアは、看護手順以上のことを意味している。看護師は、常に個人の尊厳や価値、権利を大切にしながら患者をケアしているのである。しかしながら、医療技術が発達するにつれて、看護師も、周囲の人も機器を扱う技術で看護師の価値を測るようになってきた。その結果、看護師自身が行うことにあった看護独自の貢献は、あまり重視されなくなった。このような認識は、社会の人々がもつ看護師は医師の助手であるというイメージと関係があると思われる。しかし、一方で専門職としての発展に伴い、患者に対する自らの臨床判断と看護行為について直接責任を負う看護師も増えてきている。看護の責務とは、ある看護場面において自分が選択した行動の結果に責任を負うとともに、行動をおこさなかったことに対する結果を受け入れることであり、患者が反倫理的や違法行為によって脅かされているときは患者を擁護する行動をとることである。
- 日本生命倫理学会の論文
- 2005-09-19
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