知的障害児におけるリズムパターン同期の誤反応の分析
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概要
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齋藤(1996)の記録に基づき、知的障害児11名を対象に、手拍子による4種のリズムパターンへの同期課題を設定し、同期に対する誤反応パターンを再分析した。その結果、四分音による誤反応のみが認められた児童が1人、四分音による誤反応と八分音を数多く含む誤反応の両方が認められた児童が4人、八分音を数多く含む誤反応が多かった児童が5人、反応しない割合が小さくなり同期した割合が多くなった児童が1人であった。それぞれの対応の仕方は、休符と休符の前の音だけで反応する独自な対応、八分音を四分音に置き換えてしまう対応、八分音を4つ、3つ、2つと打って合わせようとした対応、さらに、手拍子せずにリズムの聞き取りを行いながら同期していったという対応であった。さらに、速いテンポで手拍子する課題や同期しやすいリズムパターンを含んだ歌唱教材を使った課題など、指導法の工夫が望まれる。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2005-09-30
著者
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