交流教育における知的障害児に対する健常児の態度形成 : 態度と事前指導における情報提供、交流経験、評価対象となる知的障害児の特定との関連性の検討
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概要
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本研究では、小学校6年生35名を対象とし、交流教育の事前指導における交流を予定している障害児に関する情報の提供と知的障害児に対する健常児の態度との関連を分析し、事前指導の効果を検討した。態度については、知的障害児の能力や性格に関する好意的イメージと、仮設場面での受容的態度を取り上げた。交流を予定している障害児に関する情報の提供は、健常児の障害児に対する態度の形成に好影響を与え、事前指導における有効性が明らかにされた。さらに、情報提供後の健常児の知的障害児に対する態度を交流経験前後で比較し、交流経験の影響についても検討した。交流経験後に比べ、交流経験前(情報提供後)のほうが知的障害児に対して好意度が高いことが明らかにされた。これらの結果について、健常児の障害者理解の程度が浅かったこと、交流活動において接触の機会が少なかったことによるのではないかと考察した。
- 2001-06-30
著者
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