発達障害児の円周走訓練が園生活の遊びに及ぼす効果
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概要
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統合保育下での発達障害児のより良い保育をめざす実践研究として、彼らに多い運動能力の遅れと集団への参加困難を改善する方法を模索してきた。その結果、円周走の訓練を保育計画の中に組み込み実践を試みた。本研究では4人の発達障害児を対象に、この訓練が走力および遊びの中での運動の質や対人関係に及ぼす影響について検討した。訓練は11週間にわたり、週3回、1回30分をかけておこなわれた。走力は直線走の成績で、遊び場面の運動的側面と対人関係は遊び場面を4段階に評定分類する方法でその効果を測定した。その結果、走力では個人差が大きいものの訓練児全員に効果が認められた。遊び場面の運動的側面と対人関係では、動機づけはよいが消極的で不安が強く、不活発で対人関係も良くなかった2人の訓練児において有意な効果が認められた。運動的側面では、毎日の保育全体が運動会の練習中心になる時期には、他の訓練児にも変化が認められた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1992-11-30
著者
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