学齢期心身障害児をもつ父母のストレス : ストレスの背景要因
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概要
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学齢期心身障害児をもつ父母のストレス尺度(植村・新美、1983)を因子分析して得られた、父母各8個のストレス因子について、それぞれの背景要因を探るべく、数量化I類による分析を行なった。背景要因変数は、障害児の属性要因、家族の属性要因、自己の態度要因、配偶者の態度要因の4領域に分類され、合計65変数が分析に用いられた。I類による分析は、説明変数としてまず障害児の属性要因のみを用い、順次、次の領域の変数を付け加えるステップ・ワイズの方法を採った。その結果、障害児の属性要因と並んで、自己の態度要因の重要性が、ほとんどの因子に共通しており、家族内の客観的な要因の検討だけでは不十分であることが指摘された。またいくつかの因子において、配偶者の態度要因の重要性が認められ、ストレスの高い本人ばかりでなく、その配偶者をも含めた介入の必要性が示唆された。
- 1985-12-29
著者
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