IFHE指導者会議2008シンポジウム「家政学--家族的責任における男女平等」報告 Challenge for home economics for realizing Work-Life Balance of women and men
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概要
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現在,ワーク・ライフ・バランス(WLB)が,国際的に,企業・政府・労働組合の側から注目されている.日本もその例外ではない.しかし,真のWLBの実現には,生活経営の側からの発想が必要であり,WLBの実現に家政学が,大きな役割を果たさなければならない.本報告は,第1に,WLBの国際的展開状況を概観し,第2に,日本での政府による最新の動向を報告し,第3に,日本の家政学研究の中でのWLB関係の研究の蓄積を述べ,第4に,21世紀のIFHEの,地球規模でのWLBへの貢献の重要性を考察することを目的とする.その結果,WLBの国際的展開に比べて,日本のとりくみは遅れており,政府が掲げるWLB関連指標の目標値も低いことが示された.日本におけるWLBに関連する家政学的研究は蓄積されているが,社会的,政策的な発言は弱い.先進国のみならず,アジア諸国で行われている生活時間研究を世界規模でのWLBの実現に応用し,IFHEから発信することが期待される.
- 2008-06-15
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