非有界誤り量子質問計算量
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概要
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本論文は,ブール関数を計算する量子アルゴリズムの成功確率が真に1/2より大きくするための質問計算量,すなわち,非有界誤り量子質問計算量について研究している.量子通信計算量の結果と同様,どんなブール関数に対しても量子質問計算量は常に古典質問計算量のちょうど半分であることを本論文は示す.また,この通信計算量と質問計算量の結果から本論文は,非有界誤りの設定においてもBuhrman-Cleve-Wigderson[STOC'98]が提案した量子質問アルゴリズムを量子通信プロトコルに変換するブラックボックス手法が最適であることを示す.その上,本論文は,非有界誤りモデルを拡張するモデルについても言及する.本論文はこのモデルで量子質問計算量と古典質問計算量を比較すする時,通信計算量の結果と違って,部分関数に対してΘ(log n)のギャップが存在する一方,一般に知られた全関数に対してギャップがないことを証明する.
- 2008-03-03
著者
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西村 治道
大阪府立大学理学系研究科
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モンタナロ アスリー
ブリストル大学計算機科学研究科
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レイモンド ルディー
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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西村 治道
大阪府立大学理学系研究科情報数理科学専攻
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西村 治道
大阪府立大学
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