55(P-29) 血管新生阻害剤Epoxyquinol A,Bの酸化的二量化反応に関する研究(ポスター発表の部)
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概要
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We have reported the total synthesis of epoxyquinols A and B by the biomimetic oxidative dimerization. In order to reveal the reaction mechanism of the key oxidative dimerization, involving the three successive steps of oxidation, 6π-electrocyclization and Diels-Alder reaction, we have experimentally and theoretically investigated for the three 2-alkenyl-3-hydroxymethyl-2-cyclohexen-1-one derivatives such as epoxyquinol 3, epoxyquinone 9 and cyclohexenone 13. Of the sixteen possible modes of the oxidation/6π-electrocylization/Diels-Alder reaction cascade for the epoxy-quinone 9, and eight for the cyclohexenone 13, only the endo-anti(epoxide)-anti(Me)-hetero and endo-anti(Me)-hetero are respectively observed, while both endo-anti(epoxide)-anti(Me)-hetero and exo-anti(epoxide)-anti(Me)-homo reaction modes occur with the epoxyquinol 3. Calculation reveals that the transition state energy of observed reaction mode is the lowest, which is good agreement with the experimental results. While both epoxyquinone 9 and cyclohexenone 13 gave selectively only the epoxyquinol A-type products, the endo adducts, which are favored by the Woodward-Hoffman rule, both epoxyquinols A and B were obseaved in the case of the oxidative dimerization of 3. Calculation suggests that there is an intermolecular hydrogen-bonding stabilization at the transition state in the oxidative dimerization of 3, which affords epoxyquinol B, the exo Diels-Alder adduct. Intermolecular hydrogen-bonding interaction is also experimentally suggested by the observed solvent effect. That is, in the case of 3, the reaction proceeds faster in benzene and toluene than in MeOH, while MeOH is the suitable solvent in the case of 14.
- 天然有機化合物討論会の論文
- 2004-10-01
著者
-
椎名 勇
東京理科大学理学部
-
庄司 満
東京理科大学工学部工業化学科
-
長田 裕之
理研 ケミカルバイオロジー
-
長田 裕之
(独)理化学研究所基幹研究所ケミカルバイオロジー研究領域長田抗生物質研究室
-
長田 裕之
理化学研究所中央研究所 長田抗生物質研究室
-
掛谷 秀昭
京大院薬
-
林 雄二郎
東京理科大学工学部
-
長田 裕之
理研・抗生物質
-
今井 浩貴
東理大工
-
庄司 満
東理大・工
-
林 雄二郎
東理大・工
-
掛谷 秀昭
理研・抗生物質
-
今井 浩貴
東理大・工
-
椎名 勇
東理大・理
-
椎名 勇
Department Of Applied Chemistry Faculty Of Science Tokyo University Of Science
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