関東地方における突風率の推定法
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概要
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気象庁では、10分間内の風速変動を細かく観測して、0.25秒毎の「瞬間風速」の10分間内での最大値を「最大瞬間風速」と呼ぶ。また、その「瞬間風速」の平均値を「10分間平均風速」と呼ぶ。これらの、「最大瞬間風速」を「10分間平均風速」で除した値を「突風率」(またはガストファクター)と呼ぶ。従来、この「突風率」は1.8 程度といわれているが、気象条件や地形によって変わることが指摘されている。この「瞬間風速」が大きい場合は突風災害が起きることがあるので、「突風率」を推定して、突風予測に結びつけることができれば理科教育と防災に役立てることが出来る。同様な目的をもった林ら(2008)の近畿地方の研究に引き続き、関東地方を対象領域として、1年間の気象データを収集・解析し、「突風率」を推定する次の実験式を得た。Y=-0.00188x+2.29(5≦x≦21)ただし、Yは「突風率」、xはm/s単位の「10分間平均風速」である。
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