大卒男性の職業生活への定着過程 : 質的研究法による仮説生成
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概要
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本研究の目的は、質的研究法によって、大卒男性の職業定着期における心理的プロセスに関する、仮説を生成することであった。社会人を対象(19名)として半構造化面接を行い、質的分析を行った結果、職業定着期には「職業人としての進路決定」が行われているという仮説を提示した。その進路決定のプロセスは、実際の仕事の経験から「自分の会社・仕事」「一般的な会社・仕事・サラリーマン」についての理解が進み、それらにもとづいて「将来の自分」「将来にわたって持続する自分」のイメージが形成される。一方仕事の経験から「仕事に期待すること」も明確になり、これらを比較検討することで、今後どう仕事に関わるのかに関して進路決定が行われる、というものであった。この仮説を提示したことで、職業定着期はキャリア発達上重要な時期であることが示唆された。
- 文教大学の論文
- 2007-12-20
著者
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