保育者・小学校教諭の子どもの描画過程における模倣に対する意識調査 : 模倣の位置付けと対処法について
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概要
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本研究は保育所、幼稚園、小学校の保育者及び教諭を対象に質問紙による調査を行った結果を分析した結果を中心として構成したものである。保育者・教育者、保育者養成校の学生が子どもの描画過程における模倣をどのように捉えているのかについて検討し、保育者・教育者が模倣に描くイメージを確認するとともに、校種別に模倣の捉え方を比較検討した。次に保育者・教育者の子どもの描画過程における模倣への対処について、対処の有無、模倣について肯定的な捉え方をする保育者・教育者の模倣への対処の有無とその方法、同様に模倣に対して否定的な捉え方をする保育者・教育者の模倣への対処の有無とその方法について検討し、模倣の捉え方を再確認するとともに、模倣への対処を5つの類型に分類して、保育者・教育者が子どもの「描画過程における模倣」から、どのような指導法を見出しているのかについて考察した。最後に子どもの描画過程における模倣の捉え方とその対処法の特徴から、子どもの育ちと創造性の関係についての確認、保育者・教育者が「模倣する子ども像」に一定の概念的な型をもってみる傾向にありこれを打破する必要があること、模倣を子どもの側の問題とした一方的な見方をするのではなく、保育・教育の方法あるいは造形カリキュラムの見直しをする方向へ対処法のシフトを振る必要性を提案した。
- 2007-12-20
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