Baryonの構造における対称性とLeptonic Decays
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概要
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ここではBaryonが原子核と同様に3つのsubnuclear particleの非相対論釣bound stateからなるという仮定のもとで、可能な対称性についてleptonic decay(例えばn→p, Λ→p)を使つて議論してみよう。はじめにcharge independenceの仮定のもとでneutronのβ-decayを特徴づけるpalameterが核子の構造因子で表わされる。そしてparameterを実験にあわせることによりspin-unitary spinの完全対称な状態が核子の構造において主になつていることが結論される。このことはSU_3-対称性の場合一般のBaryonの構造にまで拡げられる。SU_3-対称性の仮定のもとでは、neutronとΛのβ-decayの間には(G_A/G_V)_<Λ→p> = 1/2(G_A/G_V)_<n→p>-1/6 〓 -0.76という関係が導かれる。(ここで(G_A/G_V)_<n→p>〓-1.185を使つた)またSU_3対称性の破れをΛのβ-decayの実験を使つて論じてみる。最後に各leptonic decayに対するdecay rateが我々のmodelのSU_3-対称性を満足する場合について、(G_A/G_V)_<n→p>の実験値を使つて定められたF〓0.55とD〓0.65の値から求められる。その結果は実験とconsistentである。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1965-11-20
著者
-
並木 美喜雄
早大理工
-
中川 昌美
名城大学理工学部物理学教室
-
小林 庸浩
東教大理
-
町田 茂
立大理学部物理
-
中川 昌美
名大理学部物理
-
小林 庸浩
早大理工学部物理学教室
-
並木 美喜雄
早大理工学部物理学教室
-
大場 一郎
早大理工学部物理学教室
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