多体構造を持つ核子と電磁構造
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概要
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核子にはboson cloudの中にスピン1/2の"中心"部分があり、それは3個のurbaryon(quarksのようなもの)から成つていて核子のコンプトン長程度の拡がりを持つているというモデルで核子の電磁構造を取扱う。これらの"quarks"は必ずしもすべての点で粒子性を持つとは考えず、連続体上のparticle modelであつて良い。quarksがfermion或いはparafermionである場合、それらの三体系の非相対論的な波動関数の一般式を与え、空間波動関数が完全対称及び完全反対称の場合についてそのFourier表示を求める。boson cloudの寄与はboson resonancesとして考慮に入れる。最近の実験データは、分つているboson resonanceだけを用いたのでは陽子の電気的form factorのmomentum transferの大きい部分で合わないことが分つているが、"中心"部分の影響を入れると良く合う。これは我々のモデルの"中心"部分の存在を証明するものでは必ずしもないが、我々のモデルが電磁構造の実験データとconsistentであることを示している。"中心"部分の存在はそれ自身の電磁構造としてだけでなく、またboson resonancesのsourceとして、それらのboson resonancesrの有効質量を小さくして、実験データの要求する見かけ上軽いboson resonancesの質量を説明する。"中心"部分が核子のコンプトン波長よりかなり小さい拡がりを持って、例えばその1/10の半径を持つて存在するとすると、現在の電磁構造の実験データに合わせることは難かしい。"中心"の部分の存在はperipheral processにも直接影響を与え、impact parameterが核子のコンプトン波長程度又はそれ以下のprocessをsuppressする。これに吸収を考慮すると、peripheral approximationが成り立つ場合には、この程度の"中心"の拡がりは実験とconsistentである。また、"中心"部分の存在によつて比較的低エネルギーの核子交換過程は、交換される核子の数が増えると急激にsupressされるので、peripheral近似が成り立つ一方の根拠を与える。
- 1965-12-20
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