妊娠先行型結婚で出産を経験した学生の妊娠期の心理・社会的特徴

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概要

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本研究は,青年後期の学生という立場で妊娠先行型結婚をした女性の,妊娠期の心理・社会的特徴を明らかにすることを目的とした。6名の対象に半構成的面接を行い,得られたデータを質的帰納的に分析した。その結果,対象者が語った内容から,6つのカテゴリーが抽出された。妊娠発覚時から結婚までの間に【パートナーと両親の了承】を経て,【心理・社会的発達途上における結婚】として特徴づけられる新生活を送っていた。学業については,妊娠発覚からその後出産までの妊娠期間中に退学や休学という形をとっていた。このような中で学生は【短期間での決断と実行】をしており,妊娠初期から継続して【混沌とした心理】を抱えていた。また,【後まわしになる自分の身体】があった。そのような学生を支えているのは【実母とパートナーの支援】であった。以上より,青年後期の発達課題をふまえたうえで,家族の発達課題および母親役割取得過程の課題の遂行を促進するような援助の必要性が示唆された。

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