長崎国際大学生における食生活の現状と骨密度の関係(健康栄養学科共同研究)
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概要
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日本人はカルシウムの摂取量が慢性的に不足していることから、骨粗鬆症、骨軟化症、さらにくる病などの骨関連疾患が大きな問題となっている。一方で、その予防には食生活が重要性な要因であると認識されている。そこで今回、大学生の生活状況を調査するため、骨形成に関与する栄養素に注目し、長崎国際大学健康管理学部健康栄養学科で実施されている「健康栄養調査プロジェクト」の結果を解析した。男子学生のカルシウム(Ca)摂取量は、目標量(650mg/日)をほぼ満たす量(647±79mg/日)であったが、女子学生のCa摂取量(480±11mg/日)は目標量(600mg/日)の80%と不足していた。食品群別にみると、女子学生においてミネラル分が豊富な海藻類、小魚の摂取頻度が少なく、このことが女子学生でみられたCa摂取不足の主たる原因と考えられた。また、牛乳の摂取頻度が週7回以上の群は、7回未満の群に比べ骨密度の高い傾向がみられ、このことから若年期においても牛乳の摂取頻度が骨密度に影響している可能性が示唆された。
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