茎葉菜類の無機成分(第2報) : FeとCuの分布について
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概要
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ほうれん草,きゃべつ,結球白菜,レタス,小松菜の5つの茎葉菜類を部位にわけFeとCuをそれぞれ定量して次の結果が得られた。1. Feの含有率が特に高い部位は小松菜の葉部であった。葉部は小松菜重量の30〜40%であるが小松菜の全Feの約60%がここに分布していた。他の食品では特に高い部位はなかったが,結球白菜の茎部は葉部,内部に比し最も含有率が低かった。また一般に,緑色の濃い野菜の方がFe含量は高い値を示した。2. Cuの含有率の特に高い部位は,ほうれん草,結球白菜,小松菜ともに葉部であり,緑色の濃い部位に,Cuの含有率が高い傾向がみられた。またFeに対して若干の部位を除いて10%以下で5%前後のものが多かった。
- 東京家政学院大学の論文
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