エゾノギシギシの出蕾,開花におよぼす温度,日長条件の影響
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概要
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エゾノギシギシのポット栽培を行なった一年生株の,出蕾開花におよぼす温度・日長条件の影響を知るために,高温区,低温区,自然温度区を設け,さらに日長条件を組み合わせて試験を行なった。1)日長8時間,12時間では,高温区,低温区にかかわらず出蕾開花は認められなかった。出蕾-開花の認められた自然日長および16時間日長の条件下では,自然温度区,低温区,高温区と温度が高くなるにつれて,抽苔後の日数が短くなった。2)とくに出蕾-開花期では,高温区と低温区では,温度の影響が顕著にみられた。また同一温度条件下では,出蕾の遅い方が開花までの日数が短くなることが認められた。3)つぎに多年生株の開花日の調査を行なった結果では,開花日は,6月1日から7月5日の長期にわたった。多年生株では,個体の年令,分散,生長の経過の要因が,出蕾開花に大きく影響するものと推定される。
- 日本草地学会の論文
- 1974-07-25
著者
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