輪換畑におけるイタリアンライグラスと野ビエの連続栽培に関する研究 : 第2報 ケイヌビエ種子の脱粒性および発芽能力と出穂後日数との関係
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概要
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水田雑草ケイヌビエを栽培利用するに当り,2年目以降も栽培を連続するために発芽能力のある種子を自然落下せしめる必要がある場合や,雑草化対策として発芽可能種子数を少なくしょうとする場合,あるいは採種栽培等の資料を得るために,出穂後の経過日数と種子の脱粒性および発芽能力との関係を調べ,次の結果を得た。1)種子が脱粒し始めるのは出穂後8〜9日目からであり,全種子中の脱粒種子割合はその後直線的に増加し,出穂後20日で50%前後になった。2)脱粒種子のほとんどは発芽能力を有していた。3)脱粒しない枝梗着生種子の発芽能力獲得割合は,出穂後の経過日数との間に深い相関があり,出穂後5日から始まって徐々に増加し,19〜20日後には40〜50%になった。4)脱粒種子と枝梗着生種子を合せた全種子中の発芽能力獲得割合は,出穂後経過日数と高い相関(r=0.844)を有し,1日経過するごとに約4.8%の上昇があり,出穂後20日で80%前後になった。
- 日本草地学会の論文
- 1974-07-25
著者
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