カウンセリング研修における話し手・聴き手演習の効果に関する研究
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概要
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カウンセリング研修における、話し手・聴き手演習の効果について検討した。研究1では、小集団で話し手・聴き手演習を実施し、実施前後に感情気分評定を、体験後に感想を自由記述で求め、話し手・聴き手演習の効果について検討した。研究2では、1群に2者間相互話し手・聴き手演習を、もう1群に想定書簡法を実施し、実施前後に感情気分評定を求め、話し手・聴き手演習と想定書簡法の効果について比較検討した。その結果、話し手・聴き手演習による、肯定的感情気分の促進効果と否定的感情気分の低減効果がみられ、話し手・聴き手演習は、想定書簡法に比べて、実施前の感情気分状態が実施後の肯定的な感情効果と有意に関連していることが示唆された。また、本研究では、感情気分評定20の効果測定ツールとしての有効性が認められた。
著者
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高橋 由利子
目白大学心理カウンセリングセンター
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福島 脩美
目白大学人間学部
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松本 千恵
高知県スクールカウンセラー
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高橋 由利子
松下東京健康管理センター
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土田 恭史
目白大学大学院心理学研究科
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中村 幸世
目白大学大学院心理学研究科
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