看護職者のスピリチュアリティに関する価値/信念の個人別態度構造分析
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概要
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本研究の目的は、個人別態度構造分析(PAC分析)によって看護職者のスピリチュアリティを検討することである。PAC分析は、対象者の自由連想、連想語間の類似性を評定するクラスター分析、そして見いだされたクラスターの解釈のための研究者と参加者の対話を含んだ手順である。本研究では看護職者のスピリチュアリティ、スピリチュアルケアに関する価値/信念の態度が明らかになった。そして、看護職者は、スピリチュアリティやスピリチュアルケアのイメージが少なくとも表面的な信念のレベルにおいては、ある程度普遍的な特徴があるものとして共有化されるようになっていることが示された。一方で、こうしたイメージはマスメディアから得た情報に基づいて形成されていることも見いだされ、結果として本来的なスピリチュアリティの意味を歪め、断片的な理解にとどまる可能性が示唆された。今後、看護職者のスピリチュアリティに関する実感を深めるための方策が必要となると考えられた。
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