ピレスロイド系殺虫剤メトフルトリンの土壌代謝と吸着
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概要
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家庭防疫用ピレスロイド系殺虫剤であるメトフルトリンの好気条件下における土壌代謝試験を2種類の米国土壌で実施したところ,その消失半減期は2.3〜3.5日と非常に速やかであり,幾何および光学異性化は認められなかった.主な分解経路はエステル結合の開裂に続く,酸側prop-1-enyl側鎖の酸化によるジカルボン酸の生成ならびにベンゼン環の酸化によるテレフタル酸の生成であり,各代謝物は最終的に^<14>CO_2まで分解もしくは土壌残渣を形成した.メトフルトリンの主成分であるZ体の土壌吸着係数(K_<oc>)を3種類のドイツ標準土壌を用いてバッチ平衡法により求めたところ,3553〜6124ml/g o.c.であった.土壌分解半減期ならびに土壌K_<oc>の値を用いたSCI-GROWプログラムの結果から,メトフルトリンは土壌中において速やかに分解するため地下水汚染の可能性は非常に低いことが示唆された.
- 日本農薬学会の論文
- 2007-11-20
著者
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片木 敏行
Environmental Health Science Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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小高 理香
Environmental Health Science Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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菅野 輝美
Environmental Health Science Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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小高 理香
Environmental Health Science Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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鈴木 祐介
Environmental Health Science Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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菅野 輝美
Environmental Health Science Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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Suzuki Yusuke
Environmental Health Science Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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