2, 4-D 誘導体のホスファチジルコリン多重層リポソームへの分配
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ホスファチジルコリン多重層リポソーム中の蛍光プローブに由来する蛍光偏光, 蛍光強度のpH, 温度依存性並びに膜の相転移温度に与える2, 4-D誘導体の影響を調べた.pH 3.0で非解離型の2, 4-Dは膜ゲル状態における蛍光偏光の減少とともに膜の相転移温度を低下させ, pH 7.5での解離型は膜表面における前転移温度を低下させた.蛍光実験並びに多重層リポソームへの分配係数のpH依存性から2, 4-D誘導体の非解離型は脂質二重膜内部のグリセロール骨格付近から疎水性領域にかけて分配され, その程度は疎水性, 酸解離定数, 化学構造に左右された.一方, 解離型は膜表面に吸着するものと推定された.
- 2001-11-20
著者
関連論文
- 鉄ポルフィリンが介在した有機リン剤の酸化的活性化と分解
- フェニトロチオンおよびそのオキソン体の水-底質系における代謝分解
- 殺菌剤ジエトフェンカルブの土壌中での分解と溶脱
- 水層および底質層処理による農薬の好気湛水土壌代謝
- trans-Tetramethrin の加水分解
- 2, 4-D 誘導体のホスファチジルコリン多重層リポソームへの分配
- ピレスロイド系殺虫剤メトフルトリンの土壌代謝と吸着
- トルクロホスメチルのレタス(Lactuca sativa)における代謝
- 非解離性農薬の根菜類根部による取り込みに関する数理モデル
- ピレスロイド系殺虫剤イミプロトリンの土壌中挙動
- 殺菌剤ジニコナゾール光分解に関する実験的および理論的考察
- ハスモンヨトウ幼虫への局所施用による農薬の浸透速度と分配係数との相関
- フェンプロパスリンの土壌表面における分解に対する水分含量ならびに UV 照射の影響
- ピレスロイドモデルエステルの Fenton 酸化反応と理論的考察