trans-Tetramethrin の加水分解
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概要
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[^<14>C] trans-tetramethrin (I)の25±1℃での加水分解速度はHPLC分析により, 4.08∿4.99×10^<-7> sec^<-1> (pH 5), 7.82∿8.75×10^<-6> sec^<-1> (pH 7), 6.02∿8.62×10^<-4> sec^<-1> (pH 9)と求められ, 塩基触媒的に分解することがわかった.HPLC, 2D-TLC, LC-MS (APCI & Frit-FAB, 正負イオンモード)分析によりIは, イミド環の開裂により水中で不安定なIのアミド酸を生成し, さらにエステル結合の開裂によりtrans-菊酸とアルコール部分由来の水中で不安定なアミド酸に分解することがわかった.アルコール部分はクロモトロピック酸を用いた吸光法により, ホルムアルデヒドと3, 4, 5, 6-テトラヒドロフタルアミド酸に分解し, 最終的には対応するジカルボン酸にまで分解することが明らかとなった.
- 1993-11-20
著者
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