職業興味の構造に関する実証的研究(2)
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概要
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これまでに職業興味尺度は多数開発されてきたが,その多くは米国で提案された職業興味の構造モデルに依拠するものであり,欧米以外の文化での適用に際してはいくつかの問題点が指摘されている(宗方,2000)。本研究では,若林・宗方(2000)および宗方(2001)の予備的研究に基づき,新たに職業興味測度を作成した。そしてこの測度を用いて大学生および高校生を対象に調査を実施し,調査結果から職業興味の因子的構造を明らかにした。60項目からなる職業興味測度は12の下位尺度((1)人間探究,(2)福祉・支援,(3)マスコミ,(4)公務・法務,(5)IT,(6)医療・保健,(7)事務・営業,(8)生活デザイン,(9)教育,(10)経営実務,(11)機械技術,(12)操縦・保安)からなる職業興味尺度として構成されたが,この尺度が従来の職業興味構造モデルと比較してわが国の青年の職業興味を記述する際に有用かどうかを考察した。さらに,職業興味と関連する変数として職業的効力感とワークスタイルをとりあげ,今回作成した職業興味尺度とそれらとの相関関係を分析することにより尺度の妥当性を検討した。
- 2002-03-31
著者
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