職業興味の構造に関する実証的研究(1)
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概要
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本研究は,職業意識の日中比較研究の一環として,日本と中国で使用可能な職業興味尺度の開発を目指して行われた予備調査の結果を分析したものである。日本では,これまでに職業興味尺度が多数開発されてきたが,その多くは米国で提案された職業興味の構造モデルに依拠するものであり,適用に際してはいくつかの問題点が指摘されている(宗方,1999)。今回用いた職業興味測度は,日本および中国の産業構造や労働市場を考慮して収集された独自の職業興味項目から成るものである。この予備的に作成された職業興味測度を中国と日本の大学生と高校生に実施した結果に基づき,両国の職業興味構造の違いを比較検討したところ,職業興味の構造は両国で共通部分はあるものの社会体制の違いを反映した部分においては明確な違いが現れた。これらをもとに,両国に適応可能な職業興味尺度を開発するために克服しなければならない今後の課題を明らにした。
- 2001-03-31
著者
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